other

はじまりのあいさつ

はじめまして、nebulaの伶奈です。なぜ、どうしてこのような場をつくったのか、最初に発起人の一人として書かせていただきたいと思います。

nebulaのコンセプト

考え続けることで自由になる。
nebulaは 思慮のある生活を提案するメディアです。

この「考え続ける」という言葉には「哲学する」という意味を込めました。このメディアを始めた動機は、哲学する場を一部の人にしか開かれていないアカデミックな世界の外に、つまりみんなが日常的にアクセスできるところにつくりたかったということです。

とはいっても、哲学ってなに?
これは大学院まで行って哲学を研究したわたしにもうまく答えることはできないし、正直まだわからない。ただ、わからないながらも確信していることは哲学という営みが人を自由にするということです。

それがphilosophically nakedのコンセプトでもあります。

以下、少し詳しく書きます。

考えることで自由になる

考えれば考えるほどわけがわからなくなります。人間関係のこと、勉強のこと、仕事のこと、毎日いっぱいいっぱいで生きてるのに、ねぇちょっとまって、そもそもなぜ?とか問われて考えなきゃいけないなんて苦しいし面倒い。だったら適当にそれっぽいこと言って生きていたい、と思ってしまう。

たしかに考えることは簡単なことではありません。それは考えることが疑うことでもあるからです。毎日ラーメンを食べていても、それなりに美味しいしお腹もいっぱいになる。なのに、ラーメン以外もあるんじゃないか?とか、そもそもなんでわたしはラーメンを選んでるの?なんて疑ったら、今の自分を揺るがしかねません。考えることは安定を脅かす恐怖だよなんて言われたら納得しそうになっちゃうのです。

でも「考える」とは一体どのようなことでしょうか。

わたしは自分の理性で考えることによって様々な考え方を知り、物事を多角的に捉えることができるようになります。それによって、「なんて馬鹿だったんだ」とか「なんて偏った考えをしていたんだ」と自分の無知や狭さを自覚することもできるかもしれません。そして目の前に置かれる選択肢が増えれば、可能性は広がります。毎日ラーメンをすすっていたわたしが蕎麦やうどんやパスタやカツ丼の存在を知ったら、明日のランチはもっと自由になるでしょう。

地図を持たずに闇雲に歩き回るのは誰だって怖い。哲学することとは自分がどこにいるかわからない状態から脱し、ちょっとずつ広い地図を手に入れながら今いる位置を知ることだと言えるかもしれません。通信制限のかかったスマホで必死にGoogleマップを見ていたわたしは、制限が解除されてゆくことでようやく自由になるのです。

他者とともにいること

常識や社会通念、規則やモラル、権威的な言葉。ここではこれ言っちゃダメ、こう振る舞うべきだ。なぜ?を問わせない圧倒的な何かが現実としてどやぁと迫ってくる。

でも現実は、わたしの手を離れて存在するものでも絶対的なものでもありません。そうではなく現実は、不断に問い直されつつ歴史や知の重みを引き受けながらわたしたちが創り続けてゆくところのものです。そして忘れてはならないのは、わたしたちは他者と共にこの現実を担っているということです。

一人で考えてもよくわからない、深まらない。だから、誰かに聞く、誰かと話す。でも他者はわたしをぐいぐい侵食してくる不気味で未知なる存在です。「わかりあえた」と思った瞬間にその感覚は手からこぼれ落ちていきます。

でもだからこそ、わたしたちは他者に対して、なになに?こいつはなにを言いたいんだ?と耳を傾けるのかもしれません。他者はつねにアンチテーゼでありながら「わかりあえる」可能性を無限にもつからです。

20世紀の実存哲学者 カール・ヤスパースは、他者との深い対話を「愛しながらの闘い」と表現しました。闘いといっても、哲学が目指すのは、相手を論破することではありません。未知なる他者に向き合い、ともにじっくりゆっくり考えながら答えを探し新たな現実を創造していくことです。

nebulaは対話的かつ創造的であることを目指したいと思っています。

バラバラをまとめる

世の中にはさまざまなモノや人が存在しています。一見バラバラにみえるものを繋げて総合するのも哲学の役割です。哲学は昔から“万学の女王”といわれてきました。

nebulaは学だけでなく、芸術、ライフスタイル、ビジネス、政治、宗教など、いま社会のなかでバラバラに存在しているものやそれぞれの知識を繋げ、化学反応を起こしながら新たな価値が生まれることを促す場にしたいです。そのためにも発信者ー読者という構造を越え、共に “問いが響き合う空間” を創っていきたいと思います。

 

以上、こんな感じでいきます宣言をここに。

2016年  12月12日
Chief Editor  Reina Tashiro

Photo by Junko Kobayashi
(記事更新日: 2017年2月18日)


Like us on Facebook, follow us on Twitter and Instagram.