あなたは直感を大切にするロマン主義者?感性を疑う古典主義者?
ロマン主義 vs 古典主義
上の動画を見て、あなた自身はロマン主義と古典主義のどちらの傾向が強いと感じただろうか。
直感 vs 分析
自発性 vs 教育
正直さ vs 礼節
理想論 vs 現実論
非日常 vs 日常
こうした対立項のどちらに傾いているか、という基準はたしかに分かりやすい試金石だ。
感性が大切なロマン主義
ロマン主義という立場は、一言で言えば「個性主義」、あるいは「天才主義」である。
体験、感情、自発性、といったような原理的に他者と共有され得ない性質が重視されるため、そこでは圧倒的な天才や強烈な個性が称揚される。
「論理より感性」「自発性を重視した教育」といった立場も、ロマン主義の一バリエーションに他ならない。
感覚を疑う古典主義
他方、古典主義は、ロマン主義とは反対に、普遍的に当てはまる価値に重きを置く思想潮流だ。
彼らの価値の中心は、法則、形式、調和。そこに個性という偶然性が入り込む隙は一切ない。
見方を変えれば、古典主義は人の共通性に注目する思想と言えるだろう。動画の中で言われる合理性や論理という概念も、名前こそ堅いが実際はこの共通項に付けられたシノニムに他ならない。
もちろん、作者が言うようにどちらかが一方的に正しいということはない。
だが、個性ばかりが称揚され、皆が挙って自分自身のブランディングに熱を注ぐこの時代においては、古典主義者の平凡さと冷静さから学ぶべきことが多くある、という主張には頷けるところもあるだろう。
▶︎動画:The School of life
▶︎翻訳:Takumi Oyama